ゆるい職場で働く、瞑想的会社員生活

ストレスフリーに生きる方法を模索する会社員です。平穏を愛し、瞑想的に日々を過ごしています。

【良本紹介】2021年上半期、読んで良かった10選③【宗教・教養編】

2週間に1回は図書館に通い、kindleセールを毎日欠かさずチェックしているぐらいには読書好きな私が、2021年上半期に実際に読んで面白かった本たちを紹介していきます。

マンガ・フィクション・ノンフィクション、なんでも読んでいます。

好きな本について熱く語っているので、ぜひ見ていってください~。

 

 

⑤なる仏教 する仏教 単行本(ソフトカバー)

 

私は「生きることは苦しいことだ」を原点とする仏教の考え方が好きなのですが、お寺に通って仏教を実践する習慣がないせいか、仏教に対する知識が教養の域を出ていません。

もっと仏教を知りたい一心で様々な本を読んできましたが、この本は今まで読んだ仏教にまつわる本の中で、最も読みやすく、最も実践的でした。

 

この本は、タイトルの通り、日常生活で使える仏教が書いてあります。

そのため、「なんだかよくわからないし堅苦しいな~」とは全く感じさせず、「へえ~、こういう考え方は確かに日常生活をより過ごしやすくしてくれそうだな~、ちょっと今からやってみよう」と思わせてくれます。

仏教の本といっても、内容は文字と絵で表現しているし、難しい言葉も使わないので、読者を選びません。

小学生でも読み切れるボリュームで、パッと読めて達成感を味わえるところも、この本を推せるポイントの一つ。

 

この本を読んでいて特にタメになったのが、「群盲象をなでる」というお話です。

その話に出会えただけでも読んだ甲斐があったなあと感じています。

 

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群盲象をなでる

「群盲象をなでる」とは、多くの盲人が象をなでてみて、その手にふれた部分だけで象のことを判断するように、凡人は大人物や大事業の一部分しかつかめず、大局からの見方はできないということをたとえていったものです。

(軽く説明するのって難しいですね…。この本を読んでもらった方が腹落ちすると思います…)

 

(前略)

 

象の一部分だけを触って、象はこんなものだと思い込んで、自分は正しい、他は間違っていると互いに憎み合っている。
この象は仏教そのものである。

海のように広く、かぎりのない、尊い教えであることを知らない人は、つまらない自分の意見だけが正しいといって争うのだ。

 

―― 引用:なる仏教 する仏教

 

仏教の実践的な教えに興味がある方、お寺がなんとなく好きな方に、ぜひ読んでほしい一冊です。

 

 

イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相 (扶桑社BOOKS新書)

 
私、イスラム教にすっごく良いイメージがあったんですよ。
それは、ただ単純に、イスラム圏の宗教的建物であるモスクや民芸衣装や芸術が、あまりにキレイだから。
 

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ブルーモスク、一度は行きたいなあ
そんな漠然としたイスラム教への良いイメージを、一変した本がコレです。
本を読んでいて、久々に冷や汗をかきました。
無知ほど恐ろしいものはありませんし、その無知に上手く漬け込む人もいるということを忘れてはいけませんね。
 
想像してみてください。

「郷に入っては郷に従え」という考えを持っていない大勢の人が、コミュニティ(日本)に入ってくる状況を。

そして、郷(日本)では当たり前とされていることに対して、「このルールは不当だから、修正すべきだ」と主張し、郷(日本)でのルールを書き換えられていく状況を。

 

例えば、どこからが犯罪か。交通規制。

そう言ったルールを新しく来た人達によって変えられていく。

その状況に、あなたは何を感じますか?

 

「すべての人間に等しく自由・権利を認めるべきだ」という考え方を持っている人と、「すべての人間は等しく自由ではないし、権利も分別されている」と考えている人が、「寛容さ」「平和」について、同じ定義を持っていると思いますか?

彼らがいうところの「平和」は、「全人類がイスラム教徒になること」であって、そのためには手段を選ばなくていいとされていたら?

その「平和」を達成させるために殉死することを、英雄視している文化があるとしたら?

 

この本は、同じ文化・価値観を持たない人たちが、一つの場所でどうしたら共存していけるのか、というお話です。

そしてそれは、決して私たちと無関係のお話ではなく、現在を生きる私たちに対して、実際に起きている問題です。

 

「日本で暮らしているんだし、イスラム教やイスラム主義によるイスラム国は遠い世界のお話だよ」と思っているそこのあなた。

それは現実を甘く見すぎかもしれません。

 

私たちが第一に理解すべきは、イスラム的価値観は、全ての人間に等しく自由や権利を認めるべきだとする近代的価値観とは全く異なるという事実です。

第二に理解すべきは、イスラム教は世界征服を目指す政治イデオロギーであり、そのための行動を促すイスラム主義の蔓延を許すと亡国の危機に陥る可能性があるという点です。日本人は概して、「郷に入っては郷に従え」という考えをよしとします。ところが、イスラム主義者は、移住先の国や地域をイスラム化することを目指します。

第三に理解すべきは、イスラム教という宗教の教義と固辞をとしてのイスラム教徒を一体的に考えるのは誤りであるという点です。イスラム教に暴力的な教義があることを指摘することは、あらゆるイスラム教徒は暴力的であると決めつけることとは全く異なります。

 

―― 引用:イスラム教再考

 

この本はイスラム教の現実を語ってくれていますが、当著者が他のイスラム教研究者とバチバチしているのが強く感じられ、そこだけちょっと読みづらかったです。

それでも一読の価値は十分にありますし、みんなで日本の将来を考えるためにも、老若男女問わずあらゆる人に読んでほしい一冊です。

 

 

 

宗教・教養編は以上です。

④に続きます。

 

 

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