近頃イケてる!と言われる生活って、健康的で、自由で、いつも機嫌がよく、情緒が安定した生活だと思います。
でも、そんな日常を送っているか?と言われたら、「う、うーん…難しいかな…」というのが正直なところ。
私たち人間は、感情を抱く生物である以上、イライラする瞬間ってやっぱりあると思うんです。
例えば、自分がこだわっているものについて、
「なんでそんなもの大事にしてんの?」と軽視されたとき。
何度も同じことを伝えているのに、理解しようとしない人。
ルールが決まっているのに、守ろうとしない人。
当たり前のように遅刻してくる人。
「ハア?どういうこと??」って、私はなります。
それと同時に、イライラしている自分が情けなくなってくる。
「なんでこの人はこんなに失礼なことが言えるの?」
「はあ、あの人はこういう場面でも怒ったりしないんだろうな…」
「それに比べて自分は、なんて器が小さいんだ…」
「そうは言っても、めちゃくちゃムカつく!」
そう感じたら、
試しにこの言葉を口に出してみてください。
「ありがとう」
いやいやいや、おかしいでしょ。
そう思った画面の前のあなた。
そりゃそうですよね。
なんで自分をイライラさせている人に対して感謝をしなきゃならんのか?
そう考えるのは当然だと思います。
そこで、まさに今、試しに口に出してほしいんです。
「ありがとう」って。
言っていただけましたか?
試しに言ってくださった、そこのあなた!
なぜか胸のあたりがスッとしませんでしたか?
そして、感謝することに対して納得していないはずなのに、
「アレ?もしかして、今感謝するところあった?」って、感謝するところを探す自分がいたりしませんか?
まさに、それです。
「ありがとう」を口に出してみて、もしそんな自分が見つかったら、
感謝するところを探す自分と、話をしてみてください。
「もしかして今、この人に感謝するところあった?」
『うーん、言われてみれば、あったかも…?』
「えぇ?例えば?」
『この人って、私のこだわりを「理解できない」っていつも口にするけど、でも絶対に否定はしないんだよね。今日、軽視された!と感じたのは、私がこの人に対して何らかの誤解をしているのかも。』
『そういえばこの人って、いつも私が面倒だと思っている仕事をしてくれるんだよね。それに、具合が悪いと伝えたときは、心配して業務を代わってくれようとしたことがあったなあ。』
『そういえば私が遅刻したとき、この人は私のことを全く責めなかったなあ。そのあと私の遅刻を話題に出すこともなかった。』
『いつも、細かいところまで気遣ってくれるんだよね。今日は物言い強かったけど、それはただ、ちょっと余裕がなかっただけなのかも。』
こんな風に、なんとなく「ありがとう」と口に出してみるだけで、
「イライラしている自分」ではなく、「感謝するところを探す自分」に焦点が向くようになります。
これに気付いてから、私は、頭に血が登ってカーッとしたときにこそ、(上司から頭ごなしにものを言われたときとか…)
「ありがとう」と口に出すようにしています。
もし口に出せない状況だったら、一回頭の中でハッキリと「ありがとうございます」と言ってみます。
すると、不思議なことに、
感情的な自分から一歩距離を取ることができ、目の前の人や目の前の物事に向き合おうとするようになります。
自分にフォーカスが向いていたせいで見えていなかった目の前の人の気持ちや、目の前の人の言葉の意図を理解しよう、という気持ちに自然となっていきます。
「ありがとう」
「もしかして、今の発言って、こういう意図で言ってるの?だとしたら誤解があったね、ごめんね。」
そんな自分の素直な気持ちの変化に、焦点を当ててみてください。
気付いたときには、イライラしている自分から距離が離れていっていると思います。
また、これの面白いところは、
「ありがとう」と言われた相手にも同様の効果があるところです。
私の実体験上、「ありがとう」と言われることで、目の前の人(=私)を再度意識し、
目の前の人(=私)が何を感じているのか読み取ろうとしてくれる人が多いです。
文で読んでも疑わしいと思うので、実生活で試していただけたら嬉しいです。
イライラしたときや、冷静になれないとき。
試しにちょっとやってみるだけならタダなので、ぜひやってみてください。
さて、ここまで色々言いましたが、
私は、「イライラしたそのときのあなた」を無下にしてほしいとは思っていません。
「イライラする」のは、自分のこだわりや大事なものがそこにある、ということです。
イライラすることは決して悪いことではなく、あなたにとって大事なものをもっと理解することができる、とっても大事な瞬間です。
そういう意味でも、イラッとしたとき、そんな自分に気づいたとき、「ありがとう」と口にしてみる。
そうすると、「ああ、私の大事なものに気づかせてくれてありがとう」という気持ちが自然と湧いてくる、なんてこともあるかもしれません。
しかし、あなたの誇りやこだわりを本当に軽視されたと感じるなら、
「私は今あなたに○○といわれ、このように感じています」と、ぜひ伝えてみてください。
ここで重要なのは、「私は、こう感じた」とだけ伝えることです。
「私はあなたにこう言われ、こう感じた。だから、あなたに○○してほしい。」とは、決して言わないでください。
なぜ「あなたに○○してほしい」と言ってはいけないか?
分かりました。
それでは、逆の立場に立ってみましょう。
あなたが何も意図せず発した言葉について、
「私は、あなたにそう言われてとても悲しい。」
と言われて、どう感じますか?
私だったら、素直に「ああ、ごめん。」と思いますし、伝えます。
一方で、
「私は、あなたにそう言われてとても悲しい。だから、あなたに謝ってほしい。」
と言われて、あなたはどう感じましたか?
私だったら、「はあ?何それ。私が悪いの?は〜あ、わかったわかった、謝ればいい?」と思います。
あなたが言われてみて感じたことは、相手の人も同じように感じるものです。
人間は感情ベースの生き物です。
あなたのことを真に分かってほしいと思うなら、
相手への願望ではなく、自分の感情をただただ純粋に伝えるよう、心がけましょう。
そして、あなた自身も、相手の感情をただただ純粋に受け取るよう、心がけましょう。
そうするだけで、コミュニケーションが円滑に行え、
「この人には何でも言える」という信頼を感じることができるようになります。
ということで、
「あの人にイライラする!」
そんなときに、口にするだけでイライラがなくなる、たった一つのワード。
それは、「ありがとう」でした。
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